2015
特殊建築
ベラビスタ スパ&マリーナ尾道
メインダイニングエレテギアダイニング席
ベラビスタ境ガ浜のレストラン棟工事で「木造小屋組みの現し工事」を弊社が担当しました。
細かい材料を組み合わせての小屋組みは非常に精度の高い作業になりました。
木材を加工しトラス形状に組み合わせ、それをおよそ35mにわたってつないでいます。
鉄骨も細く、普段使われない寸法精度で高いクオリティを必要とする仕事でした。
木材古来の組子技術を駆使した屋根組
本来、造作作業のサイズといっていい細物材(地場産赤松製材品)をトラス形状に組み合わせ、梁間(3.6m)、桁方向(33m)の空間に74フレームを並べています。
主要フレームの断面形状は、最細材(22.5mm×45mmおよび22.5mm×60mm)の組み合わせ材を山形フレームに組んだ構造で、その接合部には金物(ビス・ボルト類)も使用していますが、主力は木造古来の組子技術(ほぞ組・貫き差し・相欠き継等)をふんだんに採用しています。
基礎、鉄骨造、木造技術
主要構造部(柱・梁・桁)は鉄骨造でその部材サイズも柱(44mm角鋼、インゴット)が使用され、ほぼ全てにおいて細物材で検討されたため鉄骨造〜木造小屋組みの接点は精度1mm〜2mm以内という、普段使われない寸法精度で仕上げています。